「これって何の書体?」

こんにちは、『フォントかるた』の中の人(2号)です!

デザイナー仲間のお遊びから始まった『フォントかるた』でしたが、おかげさまで狭い狭い世界の中で話題騒然(広いのか狭いのかどっちやねん)。

今までになかった人とのつながりができたり、新たな見識がひらけたり、物を売ることの難しさを知ったりと、中の人たちも楽しく翻弄される毎日です。

ありがとうございます。

うっかり「ブログ書きたい」なんて口を滑らせてしまい、あれよという間にこんなスペースを与えられたので(嫌なのか?嫌々なのか?)、今日からコツコツとフォントや書体について書き綴ってみようと思います。

いつまで続くかわかりませんが(今からそれかよ)、お気が向いたらどうぞゆる~い感じでお付き合いください。

初エントリの今日2017年5月9日は、何とTBS『マツコの知らない世界』で、フォントが取り上げられるそうですよ。あらやだびっくり!

放送時間の夜を待たずに、朝からもうフォントクラスタがざわついているのがわかります。

毎回「どこから見つけてくるの?」と思うような、ニッチな趣味の変態さん(褒めてる)が登場し、マツコだけでなく見る人みんなをドン引きさせる、狭くて深い知識や愛を暑苦しく語る(褒めてる)この番組。

実は…前から……大好きでしたっっっ!(告白)

http://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/

実は『フォントかるた』を作ったときから、この番組で取り上げてもらえないかと、2号は密かに野望を抱いておりました。

が、しかし、この時間でも出演のオファーがないということはダメだったのでしょうね。

いやそれとも、今からTBSに、赤坂サカスに乗り込めば間に合いますか???(無茶言うな)

いや正直なところ『フォントかるた』はともかく、あの人気番組がフォントを取り上げてくださるなんて!

マツコさんが冷たい視線で「どれでもいっしょじゃないのー?」とか、「あらやだ、ちょっといいじゃない?このフォント!」とか言ってるのを想像するだけでちびりそう(ちびるな)なくらい嬉しいです!

言うかどうかもわかりませんけどね!

だってね、フォントっていうか書体の世界って、今までデザイナーくらいしか気にしないものだったじゃないですか?

どんな書体があるのか、どんな風に使うといいのか、ちょっとでも気にしてくれるならほんとに嬉しい。

印刷書体の長い歴史や、新しいフォントを作る書体デザイナーの方々のお仕事にも、もっとライトが当たって欲しいと思うのです。

『フォントかるた』も、最初は「こんなのわかるわけないじゃん!」って、みなさんそうおっしゃいます。

中には札をめくりながら全てのフォントを言い当てる猛者もいますが、それはもうあれです。「知らない世界」の方に行っていただいたほうがいい方々…。

わたしも「わかるわけないじゃん!」って思いましたよ。ほんとに。ふぉんとに(ここ笑うところ)。

だけども、じーっと見比べていると、形の違いがわかってきます。それぞれの書体の表情が、プリティ~♡だったり、ドーン!だったり、シュシュシュッ!だったりするのもわかります(この説明ではわからない)。

みんな違ってみんないい。(簡単にまとめすぎ)

そうやって「ああ違うんだな」って思ったら、次は街で見かける書体が気になったりします。

ポスターや書籍のタイトル、新聞、Web、TVで見かけるあの書体は何だろう?

変わってるな。面白いな。変だなー。好きだな。嫌いだな。

そして自分で何か書類を作るときにも「これでいいかな?」「他にもっといいフォントはないかな?」って思ったりします。

つい最近も、NHKの朝ドラ「ひよっこ」で、主人公が働いている会社「向島電機」のロゴの書体は何?って知人に聞かれました。なんだろうねーと思って観てみましたよー。

こちら、小さいけどロゴが見えます。

まあ時代的に言って、デジタルフォントではありませんよね。

昭和40年代あたりであれば、印刷書体は金属活字。看板やロゴは手書きの頃でしょう。

今でも看板は、職人さんが手書きしていることが多いですが。

そして手書きであっても、その書体のデザインにはお手本というか、系統がちゃんとあるものです。

で、向島電機。

線の太さも文字の位置もかなり揺れた感じで、職人さんがえいっと書いた勢いがある感じですね。

しかしこの時代によく看板やロゴで使われていた「楷書体」のような筆文字とは趣が少し違うようです。

どちらかというと篆書(てんしょ)や、隷書(れいしょ)の特徴があるように見えます。

これが楷書体系の看板文字

左が篆書、右が隷書

篆書・隷書は中国の漢の時代に使われるようになった書体で、当時石に刻まれたものが後世にたくさん残っています。

筆書きのような「早く書く」といった意図とは逆の、もっとどっしりとした重々しさがありますね。また石に刻むためなのか、整理された線や形が洗練された印象を与えます。

こういった経緯から、「ひよっこ」の時代の日本でも、会社や店舗のロゴなどに好まれた書体だったのではないでしょうか?

ちなみに隷書は、フォントになっているものもあります。デジタルでもやはり、隷書は重厚感を感じますね。

モリサワフォントの「隷書101」

『フォントかるた』には、やはり石に刻まれた古い文字をモチーフにした「TB古印体」が収録されています。

こちらは隷書よりも筆っぽさがやや強く、かなも大きく読みやすく現代的にデザインされています。

何と言ってもこのフォントの特徴は、石の欠けや虫食いをイメージした線のかすれ方でしょう。

この線のビビり!どこからどう見ても「ホラー」な感じです_:(´ཀ`」 ∠):。

じっと見てるとちょっと怖い…

怖いけれども、かるたの中では取りやすい札のひとつなので、「TB古印体」ぜひ覚えてくださいね!

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